痛みは比べられない

 わたしは今内膜症治療をしている

以前に片方の卵巣摘出手術をしたのだが

子宮は癒着が激しく摘出は諦めた形だ


もっと若い頃に検査して治療していたら

状況は違っていたのだろうか

見えない場所だけに

答えは誰にも分からない


生理痛は学生時代からあって

毎月必ず痛み止めを飲んでいた

一度痛み出すとあまりの痛みにうずくまって

唸りながら脂汗をかいていた

そうなってから痛み止めを飲んでも

1時間は効かずに苦しむことになる

それが怖くて いつも早めに飲んでいた

それがわたしのスタンダードだった


女性同士 生理痛の話をすることがある

わたしも痛み止め飲んでる 酷い方かな

そんな話を聞くけど

自分の痛みってどのくらいなんだろう

分からなかった

でも

自分が痛すぎると感じたら 酷い のだ

それでいいはずなのに

わたしはまた正解というものを探して

自分はなんとか生活できているから

こんなものなのかな そう思っていた


手術までしてみて今思うことは

痛いという事実は誰とも比べられないし

比べなくていい

比べてどうかで判断していたら

病院に行くのも遅れてしまう

辛いと思ったら早めに相談する

ということだ


婦人科にかかるというのもハードルが高い

それで余計に我慢してしまう人も多いのだと思う

わたしも婦人科に行くまで随分時間が掛かった

せめてもと 女医のいる病院を選んだ

一回で嫌な思いをして行かなくなる人もいるようだけど

やはり慣れも必要だと思う

合わないと思えば 幾つか病院を当たってみてもいい

そうすると

ああいう扱いはどこも一緒か とか

(残念ながら しばらく下半身を晒したまま放置されることも多い…)

前よりここはマシだな とか

色々分かってくる

扱いは雑でも 腕は良い可能性もある

仕方ないことだけど 少し頑張るしかない


心も体も

痛みを我慢したり放置してはいけないのだ

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